國立劇場おきなわは沖縄の伝統蕓能を保存振興する場として、沖縄の地域的?歴史的な特性を活かして建設されました。本劇場はまた、その地理的な利點を活かし、アジア?太平洋地域の國々との伝統文化交流の拠點にもなっています。
14,700m2の面積をもつこの建物は、18世紀に創始された伝統的な「組踴」のための600席と250席の2つの劇場と研修室からなる複合施設です。
建物のデザインは、沖縄の民家に著想を得て、伝統と現代性が合わさったものとなっています。建物を覆う上部に向かって弧を描くコンクリート製の斜格子風の外壁と赤瓦葺きの屋根が、浮遊感のあるデザインを特徴づけています。


沖縄伝統蕓能の保存振興を図る目的で計畫された劇場。
建物の構造にはプレキャスト、プレストレス?コンクリートが最大限に活用されました。矩形の建物の四方を覆う外壁面は、斜格子のコンクリート面のユニットが繰り返し連続しており、張り出した壁面が陰影を生み出しています。壁面のパターンは竹を編み込んだ土著の外壁をモチーフとしています。